iaku「逢いにいくの、雨だけど」/ごめん、は自分への許しにもなる
シリアスだが、やさしいドラマだった。
子ども同士の事故の話、ということで「加害者もしんどい」「親もしんどい」くらいの予想はしてたのだけど。
親子だけでなく、
夫婦、
義理の兄妹、
男女の親友、
最近出会ったけど義眼の同志(?)など…
さまざまな関係=絆が、同時多発的に、強くなったりもろくなったりするさま。
フクザツなのに、軽やかで、面白かった。
いやもちろん人間、どうにも戻れないくらい爆発しちゃうことはありうる。でも人生はエンターテインメントじゃない。必ず生活がある。
それが皮肉っぽくなく、優しく受け入れられるような世界観だった。
あと、自分、ここは「ごめんね」と言うべきか?「ありがとう」なのか?と迷う場面では圧倒的に「ありがとう」を選ぶ。
それは「ごめん」が苦手なんである。許しを乞うようで。
でもだから言いそびれた「ごめん」がけっこうあって、その分、相手だけでなく、自分でも許しそびれてることがあるなぁと。そんなことを思った。