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1st Ticket

Not for theatergoers

観劇リスト2016&まとめ

2016年は合計37本。月3本ペースでした。

見逃したものや見送ったものも多くありましたが、

観劇が本職と関係ない独身サラリーマンとしては…やはりやや観すぎな数字な気がいたします。

2017年はもう少し減らして合計30本くらいでも良さそうだなと思っています。

自分の満足度的にも、業界キャッチアップ範囲としても。

 

2016年をふりかえり。

個人的なことや本職のことに頭がいっぱいになってしまい、あまりアートやサブカルな気分ではありませんでした。

そんなこともあります。

レビューも全く書けませんでしたが、見たものを思い出すと、「玄人」を感じるものはことごとく感動できませんでした。

感心できるものは多くありました。物語の強いもの、技術がすばらしいもの。胸に迫って泣くこともありました。

しかし私自身がそれに慣れてしまい、「違和感をぶっ壊される」ほどガツンと来ることがほとんどないのです。下記記事参照。


アート不感症とまでは言いませんけども。いまだに「感性が豊かですね!」とか言われますけども。それはそれで気恥ずかしいけども。

しかしフィクションや作品鑑賞よりも、現実で抱えている人間関係の問題とか、社会的な事件・事故・疑惑に心揺さぶられることが多かったのだと思います。

友達と会って話すことも、今後の人生や社会問題のことが増えました。

自分が観たものを「これは絶対傑作だから伝えたい!.」どころではなかったなと。

 

また、広告業界にいた頃は「まだ人が発掘しきれていない凄いコンテンツ」を知っていたりそれをシェアすることに価値がありましたが、それらの友人たちが続々業界を離れていったことも会話の必要がなくなった原因かもしれません。

プロモーションと無関係になってみると、流行とか最新とか知らなくても、自分で美味しいごはんをつくれたりするほうがよっぽど役に立つなと気づいたりするものです。

華やかさよりも穏やかさ、新規性よりも普遍性、おしゃれなコンテンツよりも生活の豊かさに興味が移る30代ステージが見えてきたわけです。

 

だからこそかもしれませんが、より「身近」に感じた作品が印象に残っています。

 

公募の世田谷区民によるワークショップ公演「生と性をめぐるささやかな冒険」、

古いアパートの一間にこもって8人ほどで観劇する「贅沢貧乏『家プロジェクト』」、

小豆島で見知らぬ人とはらはらしながら巡った「ままごと『きもだめスイッチ』」

など。

 

あと、圧倒的に感動したのは演劇ではなく、

「入間航空祭」のブルーインパルス展示飛行と集まった13万人(!)の人の群れ、


そして、「秩父の夜祭」。ユネスコ世界無形文化遺産に登録された屋台でした。

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夜祭は、本当にすごかった。

初めて訪れた土地なのに懐かしく、屋台は神々しく、昔への憧れのような、染みついた地元民の思い出やプライドのようなものが熱となって押し寄せてきて興奮して泣きました。あんな経験は初めてでした。

 

なにか、私にとってエンタメやアートの持っている価値が、「別のものにとって替わられることもできる」という期待、がうまれているみたいです。

それはお祭りやきもだめしでちょっと驚いたり泣いたりできる、

「身近な他人、それぞれの人生の価値」みたいなものかもしれません。

そのバラエティに感銘を受けます。それはそれで成長だなと思います。

 

いっぽうで、メリル・ストリープのスピーチに はっとさせられたりもします。


「役者の仕事はただ1つ、私たちとは異なる人たちの人生に入り込み、どのように感じるのかを見る人に感じてもらうことです」

というのが力強くて。

 

自分と違う人間を演じる、そしてそれをまた別の人が観る、

「自分だったらどうする?」「自分だったらどんな表情と声と感情が湧く?」

フィクション周辺には想像力の洪水が起きていて、

想像するのは独りの作業だけど、

それによって他者への共感力・多様性への信頼をあたりまえに身につけられたりもする。

 

 

私がようやく人生のバラエティを楽しんで感じられるようになったのも、

あるいはこれまでの演劇体験の積み重ねが一因なのかもしれません。

 

 

 

【観てきた一覧】

 

[37] オトナの事情≒コドモの二乗「楽屋―流れ去る者はやがてなつかしき―」

[36] Mrs.fictions presents「15 Minutes Made Volume15」

[35] 阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」

[34] てがみ座「燦々」

[33] シアターコクーン・オンレパートリー「メトロポリス

[32] 世田谷パブリックシアター遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」

[31] ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」

[30] 韓国版「インザハイツ」

[29] mizhen「夜明けに、月の手触りを~2016~」

[28] 葛河思潮社「浮標」

[27] 「キンキーブーツ(日本人キャスト版)」

[26] KAJALLA「大人たるもの」

[25] ままごと「きもだめスイッチ」

[24] David J. Production Presents「GIFT」

[23] 劇団競泳水着・リーディング「ある盗聴」

[22] 帝国劇場「エリザベート

[21] 贅沢貧乏「みやけのFUSUMA」

[20] コクーン歌舞伎東海道四谷怪談」

[19] 贅沢貧乏「ハワイユー」

[18] かわいいコンビニ店員飯田さん「どりょく」

[17] マームとジプシー「あっこのはなし」

[16] モダンスイマーズ「嗚呼いま、だから愛。」

[15] 舞台「ハイキュー!」

[14] 舞台「黒子のバスケ

[13] MODE「あなたに会ったことがある・4」

[12] 世田谷パブリックシアター・地域の物語WS発表会「生と性をめぐるささやかな冒険<女性編>」

[11] イデビアン・クルーハウリング

[10] 梅田芸術劇場「ETERNAL CHIKAMATSU」

[9] 新派公演「遊女夕霧」「寺田屋お登勢

[8] 地点「スポーツ劇」

[7] 開幕ペナントレース「ROMEO and TOILET」

[6] SPAC「メフィストと呼ばれた男」

[5] NODA・MAP「逆鱗」

[4] Works-M 「クオリアの庭」

[3] ホチキス「値千金のキャバレー」

[2] フィジカルシアターカンパニーGERO旗揚げ公演「くちからでる」

[1] 振付家コンペティションダンスが見たい!新作シリーズ14」