1st Ticket

Not for theatergoers

イデビアン・クルー「図案」/齋藤茂男さんの照明を観ないうちに死なないで下さい

イデビアン・クルー『図案』

(↑公式サイトに舞台写真あり!)

 

最高でした。天才です。
ダンスを語る言葉の足りない自分がもどかしい。
これまで見たものと比べると、抽象的だしコミックな感じは抑えめ、
その分フォーメーションの整った群舞が多くて(井手さんの群舞愛してる)ダンス真っ向勝負!な印象。
井手茂太さんソロは「くーっズルいーっ!!」と心の中で叫んだ。あんなクールに攻めてこられたら、ひとたまりもないです。
音もリズムとひずみと空白と、上から右から左から、手を変え品を変え煽ってくる。
そして齋藤茂男さんの照明。
こんなに照明が、役者なみの存在感を、ほぼ主役級の華を持っていていいのでしょうかと。
明かりが変わった瞬間に、あ、次のシーン泣くわ、と思える。
以前ご本人がおっしゃっていた「いかに光を当てるかではなく、いかに当たらないところに“当てない”か」という言葉が蘇りました。たぶんあの方は影と光の境界線のつくり方・消し方が特殊なんだな。だからすごく目立つしドキドキする!今回は“図案”を司っていたから特に、ばしばし空間を切り裂いたり拡大したりしていた。
齋藤茂男さんのナマの照明が観れるだけでも、この時代この国に生まれた意味があると本気で思ってます私。
うん、ダンスも、もっと観よう。