1st Ticket

Not for theatergoers

舞台の弱み「期待とのギャップが起きやすい」

2013年、ちょうど60本舞台を観た。
(演劇+ミュージカル+ダンス+落語)
あまり我慢しないで色々行ったし、面白い作品ばかり観た気がするし、ぜいたくな一年だったなぁ…と思って観劇リストを振り返ってみたところ。
正直、イマイチだなぁと思ったものも結構あった。
具体的にいうと、11本あった。
慣れてる私が6回に1回ガッカリするって、ヤバイんじゃないか?と思い、ガッカリするってどういうことなのか?考えてみたら大きく分けて2つ。
①有名な俳優に期待して行ったら、イメージと比べて格好よく/可愛く/上手くなかった
②ハンパさ、未熟さを感じる。戯曲、演出はこうしたほうが良くなるのでは、俳優はこういう訓練をしてるんだろうか、など観ながら考えてしまう
(※そうではなく、予想以上に面白かった舞台のほうがぜんぜん多かったんですよ!)
で、色々事情はあるのですが、何にせよ、舞台で「期待とのギャップが起きやすい」弱みとは
「購入前にお試しできない」
(⇔音楽ならば試聴、映画ならば予告編がある)
「カスタマイズして楽しめない」
(⇔テーマパーク、旅行ならば自分の意思で行程を選んだり、その場の気分で変更もできる)
が大きいなぁと思いました。

なので、
長い目で見ると、
有名人を起用したり、他ジャンルコンテンツの力を借りて集客する舞台よりも
多少無理があっても「お試しできる」「カスタマイズできる」しかけの舞台のほうがこれからは広い層をキャッチし、満足度も高くなって生き残れるんじゃないか。
・・・と思ったら、
キャラメルボックスさんが今月やってたことはまさにその方向じゃないか!!


といってもニコ生中継も公演中継については有料だし、

ダブルエンディングなのでカスタマイズとは違い、バリエーションということですが。
ちなみに柿喰う客もゲネプロ(直前リハーサル)のUST中継と、
「乱痴気公演」(全役シャッフル)というバリエーション公演があって、似てる。

このあたり、演劇マーケットを大きくできる集団か?の分かれ目な気がするなあ。
自分もそういう仕事に貢献していきたい。