1st Ticket

Not for theatergoers

鈴木理策/すべてのアートはライブとして

この人の感じ方は、なんかしっくりくる。

http://www.cinra.net/uploads/img/interview/in_1508_suzukirisaku-photo14_l.jpg

(「White」展示風景。上記URL記事より)


作品を見る(聞く、匂うでもなんでも)という行為は、
けっきょくそれを通して、人間を見ている。

人間の知覚、をみている。
作者の。
と、それを見ている自分のと。

 

だから止まっていようと画面に映っていようと、

すべてのアートはライブでもあるなあと思う。

体験者・自分の時間が流れているかぎりは。

 

 

↑これもちょっと関連記事。

 

 

しかしCINRAは読み出すととまんないやー。

ブルドッキングヘッドロック「1995」/1995が2015を破壊するように、その先も

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ブルドッキングヘッドロック「1995」

8月5日まで下北沢ザ・スズナリにて!

 

1995というからには、

大震災とかサリンとか、

きっと胃の痛くなるような話だと覚悟していったのですが

ぜんぜん裏切られたーー

 

1995が2015をぶっ壊す。

2095が1995をぶっ壊す。

そしてアイドル栄枯盛衰。

そして東京オリンピック

 

2つの時間が同時に流れる空間というのは、

舞台の特権的演出で、

だからこそ既視感もあるんですが、

やっぱりその交錯・つなぎめの破壊のしかたを

どう表現するか。

ここまで本気で混乱させてくれると感動する。

 

約2時間25分なのですが、

良質なドラマで完結しそうなところで、

スト20分の世界観の壊れ方にやられました!超痛快!

 

でももう20分くらい必要だったかもね。

まだ書きたらない感じがした。

 

 

なんといっても怪物的な岡田あがささんにチケット代全部あげてもいいくらい満足しました私は。

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「バケモノの子」と、「『バケモノの子』展」

 

渋谷で働いてるわけで、

「バケモノの子」を見てきました。

(ちゃんとTOHOシネマズ渋谷でね!)

 

おもしろかったよーー!

ていうかキャスティング!!キャスティングがナイスすぎてウケるレベル!!
この声誰だっけ絶対聞いたことある誰だっけと思ってたら長塚圭史さんだしよ!!w
役者として強い人多すぎる。みんな顔が浮かぶw


そして安定の宮野真守さんがぜんぶ持ってくよ…!!

やっぱり声優さんは、声と呼吸にこめる演技・キャラクター表現の燃費がすごい。

「あ」にも「ち」にもムダがない。全音に表現が凝縮されてる。

一郎彦の出番・セリフの少なさに比べてこの圧倒的な存在感よ…

 

そして私の感想としては、

「楓は相棒役で、ヒロインは一郎彦である」

 

楓は同い年の男子高校生でもよかったんじゃないかなーと。

(そのほうがもう一つの世界・人生の対比がわかりやすい)

ヒロインが必要だから置いてあるという感じで、

九太への影響も、恋愛担当としても物足りないな。

 

で、ヒロインの役割を考えた時に・・・

 

【ヒーロー】

・強い(強くなる)

・敵と戦う

・ヒロインを救う

 

【ヒロイン】

・色っぽい

・恋愛ドラマの中心

・ヒーローに助けられる(ときどき助ける)

 

というのが本質で、つまるところの存在意義なんじゃないかと思ったんです。

 

だからある意味、九太も悲劇のヒロイン系ヒーローだし

熊徹(ヒーロー)→→ 九太(ヒロイン/ヒーロー)→→ 一郎彦(ヒロイン)

            ↑ 楓(ヒーロー?)

みたいな図式。

うーん…だから、楓が意味ある存在になるためには…

もっとエロいか、熊徹なみに九太を救うか、一郎彦なみに九太に救われないと…。

 

 

 

渋谷の街をロケで撮ったみたいな演出も迫力あって楽しかった。

 

で、渋谷ヒカリエ9階のヒカリエホールではこちら↓

 

『バケモノの子』展、8月30日まで開催中。


展覧会のほうには「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の展示も。
ふだんのフラットなヒカリエホールとはがらっと雰囲気変わって、お祭りです。
夏休み、山とか海とか行けなくてもとりあえず渋谷に行っちゃって!

 

追記:ここだけの話。

同時に同じ階では「ふるさとのねこ展」という岩合光昭先生の写真展をやっております。

ヒカリエホールの9階、ホールAとBの間の通路は、

ふだんからBGMはかかっておらず、また共有動線なのでイベント関連のBGMもあまり流さないようにしているのですが、

今回はヒカリエホールを運営しているシアターワークショップのある社員さんが作曲したBGMをかけています。

その名も「ねこのサマー“バケ”ーション」(笑)

そう思って聴いてみると、たしかにねこっぽいような、バケモノっぽいような、絶妙な世界観の曲なんです…!ぜひ聴いてみてください。

演劇最強論-ing

演劇ジャーナリストの徳永京子さん&藤原ちからさん×ローソンチケットでこんなサイトができました。

(以下、『舞台制作PLUS+』制作ニュースより抜粋)

同サイトは、徳永・藤原両氏と「小劇場を応援したい」というローソンチケットのバックアップのもと企画された。徳永氏は「もし『演劇最強論2』を出すなら、前作では充分に触れられなかった中堅とベテラン、そしてさらに若い劇団や、東京以外の地域についても採り上げたいという私と藤原さんの願いが、とてもありがたいことにこういう形になった」と説明している。

サイトでは、劇団・アーティストを独自の基準により4つに色分けして紹介。また徳永氏、藤原氏による連載コーナーでは、国内外に散らばる演劇現場の最前線で活躍する人たちと、藤原氏が対話を重ねるシリーズ『新・演劇放浪記』や、この1ヶ月に観るべき・観たい作品を両氏が選び紹介する『ひとつだけ』、前月に観た舞台から特に印象的だったものをピックアップし、両氏の対談により振り返る『マンスリー・プレイバック』など、読み応えあるラインナップとなっている。

藤原氏は、「これは発想を新たにするチャンス」とし、「まずは地を這うようにあちこちをさまよい、『今・どこで・何が起きているのか?』をひとつひとつ探ってみたい。時間と体力とお金の許すかぎり、全国各地を行脚して、いろんな人に会ってみたいと思っている」と語っている。

 

いいですね!

特に『ひとつだけ』のコーナーがいい。

 

あと劇団の一覧とか。私がほしかったサイトにわりと近いものができてよかったです。

 

ただ私が本当にほしい超・初心者向けではないかな。

まったく予備知識がなくてもワクワクできるようなコンテンツがあるといいですねー。

 

 

演劇最強論

演劇最強論

 

 

FUJIROCK2015

苗場に行ってきたのよ。

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朝は天国 (さわやかに山を感じる)

昼は極楽 (熱すぎてウケル)

午後は地獄(暑すぎて朦朧)

夕方は堕落(動く気力なくなる)

夜は昇天 (フラつきながら跳んでる)

 

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何がおどろいたって、

月曜1時半に苗場バス発→朝5時に新宿着→8時半に出勤、

した私を、上司同僚が「もうしんどいだろうから早く帰っていいよ!」と

おおいにいたわってくれたことである。みんなフジロックの味方。むしろ勇者扱いw

 

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友達が『一生に一度は行きたいと思って機会をのがしてるから、いっそ40までフジロックデビューとっとく』って言ってたんだけど、

ちょっと、ソレは、オススメしないな!!

腰とか、大丈夫なうちに、行っとけフジロック!!w